防災アイデア

身近なものを利用して、だれでもできる防災対策や手法を考案し、普及活動につとめています。
当研究所では、市民の視点に立って“知恵”と“工夫”で災害を乗り越える方法を考えています。
様々な試行錯誤の結果、私たちの身のまわりにあるものを利用して、簡単にできる防災のアイデアが生まれました。

手作りの消火具「投てき水パック」(日本消防検定協会にて試験済み特許第2955743号取得)

火事は小さな火のうちに消すのが鉄則です。ほんの少しの水がいつも手元に用意してあれば、恐い火事は防ぐことができるのです。

「投てき水パック」とは、握って割れない、でも20センチの高さから落としたら袋が破裂して水が飛び散る性質の水袋です。この袋にはビール大瓶1本分(約600ml)の水が入り、12袋でA火災(電気・油火災以外の一般火災)に対して1単位の消火能力があります。

火が大きくて近づけないとき、燃焼しているものに投てき水パックを投げつけます。また火が小さい場合は、ツマミをちぎって水を押し出し、水鉄砲のように使うことができます。ただし天ぷら油火災に使用すると、爆発的な燃焼をして危険ですので絶対に使用しないで下さい。

安全・かんたん手づくりランプ

停電に備えて、今すぐ簡単に準備しておくことができる「ランプ」を紹介します。
材料は、サラダオイル(食用油なら可)、ティッシュペーパー、アルミホイル、ガラスのコップです。
使う油の量は3時間で5g程度、つまり少量で長く灯し続けます。
このランプの特徴は、安全に使えることです。食用油の発火点は、360度といわれています。

しかし仕組みをご覧いただけばわかるように、油の温度は常温ですから、万が一コップが倒れても油に火がつくことはありません。ただ、アルミホイルごとコップから飛び出さぬよう、コップにとめておくことが大切です。

停電になってから作るのではなく、今から用意しておきましょう。ジャムの瓶など、蓋の付いたものにセットしておくと、こぼれる心配もなくいつでも使えます。ほんの2~3分で作れますので、ぜひ試してみてください。

サ・ア・テふしぎな卓上コンロ

ガスや電気が停止しても温かいご飯が炊ける「卓上コンロ」の材料は、サラダオイル(食用油なら可)、アルミ缶、アルミホイル、ティッシュペーパーという身近なものです。上に紹介した「安全・かんたん手づくりランプ」の応用編といったところです。

サラダオイルが燃料となりますが、“オイル”ときいて驚かないでください。食用油は、360度にならないと火はつかないのです。この火がつきにくい性質を生かし、安全なコンロとして室内で利用することができます。

五徳となるアルミ缶は、タテに切り込みをいれると重ねて収納することができ、コンパクトになります。ぜひ作ってみてください。